【第四話　暴動】
　
　最近私は、以下の夢を見た。
　場所はどこだか分からないが交通量の多い道路に私は立っている。どうやら私は車に乗りたいようだがタクシーではない。そのうち自分以外にも車に乗りたそうにしている人々がやはり立っている。それも車に乗りたい人々は徐々に増えつつある。
　運のいいことに会社の現場のピックアップトラックがやってきて、私の前で止まり私を乗せてくれる。そばにいて車に乗りたがっている人たちが私を恨めしそうに見る。
　やがて車は高速道路の取り付け道路に入るが、ますます車に乗りたがっている人が増えて車も渋滞し始める。私が乗ったピックアップ車の定員が３名で、３名乗っているのでそれは問題ないが、普通の乗用車など定員以下で走っている車は、乗りたい人々に渋滞だから取り囲まれたりしだした。
　ついに乗りたい人たちがまだ人を乗せられるじゃないかと怒り出し、１台の車を取り囲んで壊し始める。
　そんな現象が他の車でも始まり、炎上したりフロントガラスが大きくひびが入ったりし始める。
　私はこれは暴動が起き始めたと思い、早くその場から逃げなくてはと恐怖心を抱きながら同乗者と話し始める。

　夢はここまでである。
　この夢には普段の自分の生活や過去の記憶にない、まったく説明がつかない夢であった。

　【第一話　ボクシング】 　　【第二話　トランプ】　　【第三話　職場】

（完）

平成　３０年　９月　１日　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　DOKKOU著