【第二話　トランプ】
　
　最近私は、以下の夢を見た。　
　場所はどこだかわからないが、４人で夢中でトランプをやっている。
　自分以外の人物が誰かもわからない。どんなゲームをやっているかもわからない。別に金をかけているわけでもない。
　そのうちカードをよく見ると真中の図柄が浮世絵であった。さらによく見るとそれは春画になっている。そのゲームは自分が勝った。
　ひとゲーム終わってまたゲームを始めた。次のカードの図柄はなんだかわからないが春画ではない。そうしたらものの見事にゲームに負けた。
　そこで私は先ほどの春画のトランプを出せと言い張る。ほかの３人は仕方なくそれに同意する。
　またゲームが始まる。今度はやはり自分が勝った。そして満足する自分がいる。
　
　夢はこれまで。
　どうしてこんな夢を見たのか自分でも説明がつかない。なにせ若いころトランプで賭け事をやった以外、まったくその後興味はわかないのだから。むしろ現在はギャンブルをばかばかしいものと考えているぐらいだ。それとも夢の主体は春画にあったのか、それも説明ができない。自分にはいまだにそんなスケベ心が残されているのか（小生只今７５歳）。
　とにかくそんな夢を見た。

　【第一話　ボクシング】
　

（完）

平成　２９年　７月　１日　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　DOKKOU著