【第七話　ライオンに襲われる】

　最近私は以下の夢を見た。正月早々物騒な話。
　
　夢の場所は自宅である。
　夢に出てきたのは私のほかに、私の次弟と３弟である。（私の兄弟は３人のみ）

　私の自宅玄関前で、私の兄弟３人が何か話をしているのだが、玄関前の様子が違う。私の家は住宅街にあり家が密集しているのだが、夢の中では、玄関前から樹々が茂って急に道が下り坂になっている。そして数十メートル行った先は今度は上り坂になって、玄関の先の高さで道の高さは終わっている。

　その玄関先と並行した高さの場所に、よく見ると緑の網の檻（おり）が見える。そしてその檻にはライオンのメスが２匹いるらしいと思われる。
　そして３兄弟でどうやら向こうの檻にいるのはライオンらしいという話をしている。
　
　そんな話をしている最中に、次弟が何を思ったかライオンを見に行くといって坂を下り始めた。私が危ないからそばへ寄らないほうがいいというのも聞かずどんどんライオンの檻に近づいて行った。
　かなり檻に近づいとと思ったら、そのうちライオンの１匹が檻から出てきて、茂みの中だからよくわからないが、どうやら次弟に襲い掛かったように見える。そしてさらにもう１匹も檻から出てきて襲い掛かった。
　実際私はなすすべもなくそれを見ているだけであった。

　そのころから私はその光景を玄関先から見ていて、これは夢なのだ！絶対に夢なのだ！と自分に言い聞かせていた。
　それからはだんだん夢が覚め現実に戻った。

【第一話　ボクシング】　【第二話　トランプ】　【第三話　職場】　【第四話　暴動】　【第五話　未来の文房具】　【第六話　人魚料理】　

（完）

令和　３年　１月　１日　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　DOKKOU著