令和 ７年 １月
〔その１１７１〕 ■お賽銭
皆さまあけましておめでとうございます。さて今年初めの話は、神社仏閣に自主的に投じる「お賽銭」のこと。私が子供の頃、知り合いに神社があり、よく遊びに行った。そんなある日、その神社の子が、外へ遊びに行くので親に小遣いが欲しいとせがんだ。それならお賽銭があるはずだからそれを使いなさいと、賽銭箱と明けて小遣いをくれた。その時私は、子供心にも、お賽銭の用途がそんなことにつかわれることもあるのかと唖然とした。その後私は、ずいぶんと神社仏閣をめぐり歩いたが、賽銭の投下はしていない。
〔その１１７２〕 ■日本酒の輸出
大雑把な話をする。昔からテレビで何度も外国で日本酒ブームが起きているということを言う。しかしそのブームは長続きしないのかいつの間にか断ち切れになる。本格的なブームではないらしい。私は、日本酒は、ウイスキーやワイン同様数千種の個性あふれる品種があり、それらと比較しても決して見劣りしないと思っている。もっと積極的に国が主導して外国に売り込めば、きっと今の百倍や千倍の販売は可能だと思う。コメの減反ばかり考えないで、うまいコメをいくらでも作ることができるのだから、前途は洋々だ。
〔その１１７３〕 ■平成の大横綱
最近、テレビで平成の大横綱と言われた人が、「さとふる」のコマーシャルで、「ふるなび、ふるなび故郷納税」とかなんかいうコマーシャルに出ているのだか、昔の大横綱のイメージがあるせいか、なんだか気の抜けたような軽い気持ちになり、いささかがっかりしている。大横綱だからコマーシャルに出るなとは言わないが、横綱という長い間保たれてきた威厳が、一気に吹き飛んだそんな気持ちにさせられた。コマーシャルに出た本人はそれでいいかもしれないが、その他歴代の横綱まで同様に思われかねない。
〔その１１７４〕 ■釣りビジョン
私は、付き合い以外魚釣りはやらない。理由は、魚が釣れないとすぐにいらいらしてくるので、自分は釣りに向いていないと思っている。ところが、ＣＳテレビに「釣りビジョン」という番組がある。テレビを見ていてあまり面白そうな番組がないときは、すぐに釣りビジョンに切り替えて番組を見てしまう。釣りビジョンは常に海釣り、川、湖など魚釣りに関して、あらゆる釣りを放送している。番組がどんなものでも、背景は自然だから見ているだけでホッとする。それにほとんど魚が釣れる場面だから見ていて飽きが来ない
〔その１１７５〕 ■君が代
内田樹著「日本辺境論」の中に、国家「君が代」が出来るまでの話がある。ー「君が代」の歌詞は古今和歌集に収録されていた賀歌を原型とするものであるが、最初に曲をつけたのはイギリス公使館にいた軍楽隊長のジョン・ウイリアム・ヘルトンです。それが洋風の音階でなじみが悪かったために、宮内省の雅楽の伶人によって改作され、それをドイツ人フランクエッケルトがアレンジした。ーとある。「君が代」はいろいろなところで演奏されるが、他国の国歌と比べてもそん色はない。しかしほとんど外人が作ったとは……。
