令和 ６年1１月
〔その１１６１〕 ■爪を切る
最近、テレビで爪切りのメーカーが、正しい爪の切り方を教えていた。それによると、爪の切り方は、爪のまんなかに刃を当てて切り、それから徐々に爪の両方の外側に向かって細かく切るとよい。そうすれば、深爪もなくきれいに切ることができる、と。私はそんなこと考えたこともなく、ただ爪の右側から順に爪を切り落としていた。そこで試しに指導に従って爪を切ったら、案外スムーズに切ることができた。もしそれをやってない人は試してみたらいい。それはそうと私は高齢になり、既に足の爪が自分で切りにくくなっている。
〔その１１６２〕 ■オムライスの思い出
ずいぶん昔の話だが、いまだオムライスのことで記憶に残ってことがある。ある時会社内で食事の話になり、近隣にあるサラリーマン相手の定食屋が話題になった。そして皆が、汚い定食屋だが案外食事が旨いと口をそろえて言う。そして私があそこは特にオムライスが旨いといえば、女子社員の一人が、「えっ！」という顔をした。その女性はオムライスは子供の食べ物だと決めつけていたからである。その時私は、なんだか気恥ずかしい気持ちになった。それでもその店のオムライスは絶品で、他店の追随を許さない。
〔その１１６３〕 ■箸を落とす
上記の店は、７～８人入れば満席になるカウンターだけのオープンキッチンで、親父一人で料理を作っていた。昼はいつもほとんど満席で、店の外まで常に客があふれている。もちろんオムライス以外に食べるとんかつ定食でもアジフライ定食でもサバ味噌定食でも豚の生姜焼き定食でも皆旨いのである。ただし価格は普通だから人気がある。そんな店だがただひとつ欠点がある。カウンターを隔てて調理をしているのだが、その親父調理中、時々調理箸を下の落とす。それを見ていてすぐに箸を拾って洗うのかと思えば、知らん顔して箸を洗わずそのまま調理を続ける。そんな光景を何度か見て私はがっかりしていた。
〔その１１６4〕 ■女性の笑い方
私が子供の頃の女性は、大人も子供も笑うときはみんな口に手を当てて笑っていた。理由は、大口をあけて笑ったり、歯を見せて笑うことは、「下品である」もしくは「はしたない」といわれていた。ところが最近の女性は、人前であろうとなかろうと歯はむき出し、歯茎まで出して大口を開けて笑うようになった。良く解釈すればおおらかになったということだろうが、悪く解釈すればしとやかさが無くなったといえなくない。またひとつ、日本のいい文化が消えような気がしてならない。たった５０年ほどのことである。
〔その１１６５〕 ■さすが世界のマック
以前、妻が一人でマクドナルドへ行って昼食をしたときのこと。ハンバーガーやコーヒー・ポテトフライなどをプレートに乗せて自分で運んできて、いざ席に座ろうとした際、そのプレートを床に落して、すべて食べられなくしてしまった。幸いなことに、まわりに人には被害がなかったようでほっとしていたら、すぐ店員が飛んできて衣服は汚れなかったかと言いながら、一緒に片付けてくれたそうだ。そして、「ご注文の品はまだ召し上がっていないので、無償でもう一度カウンターで受け取ってください」と。さすが世界のマックだ。
