令和 ５年１０月
〔その１０９６〕 ■野球は公平でない
プロ野球の選手出場機会の話。もうすぐドラフト会議があるが、大雑把に言って、約１００人の選手がドラフトにかかる。すなわち１００人の選手がプロ野球界から去ることになる。選手の出場機会はその時の状況に因るから、決して誰でも同じように出場機会を与えられるわけではない。優秀であっても与えられたわずかな出場機会にうまくゆかなければ、それだけで選手生命を立たれるのがプロ野球という不公平な世界だ。
〔その１０９７〕 ■あと一人コール
プロ野球でもう一題。ゲーム最終盤、阪神タイガースのファンは、２アウトを取るとあと一人コールという応援で声を合わせる。私は、この応援が大嫌いだ。そこには対戦相手に対する尊敬が微塵も感じられない。どんなに厳しい試合でも対戦相手に対する尊敬は必要だ。以前、横浜ベイスターズの今永投手が日ハム戦でノーヒットノーランを達成とき、ホーム球場でないから笑顔もなかった。ファンも選手もかくありたい。
〔その１０９８〕 ■「トキ」消費
ネットにーアフターコロナの今、消費スタイルが物品を購入する「モノ」から、旅行や習い事などの「コト」、さらにそのときその場でしか味わえない盛り上がりを楽しむ「トキ」を重視する商品に移ってきているといいます。ーとあった。要するに、消費の状態が変わってきている、消費がハードからソフトに移行してきていると。中でも客も一緒になって盛り上がるコンサートなど音楽関係が人気だという。確かにその傾向は如実だ。
〔その１０９９〕 ■目の前が真っ白に
「私ごと」、 ある日、いつものように夕食時、ひとりでテレビを見ながら酒を飲んでいたら、目の前が少しづつフラッシュをはじめ、そのうちテレビがほとんど見えなくなった。そして体がカーと熱くなり、汗がどっと出てきた。妻は二階で寝ているかから、大声で叫ぼうとしたが、声が出ない。そのうち少しづつ元に戻てきて何とか平静になった。その間約１時間ほど。初めての経験である。老生唯今８１歳、冥土まであと少しだ。
〔その２０００〕 ■鬼門
読んでいた本の栞に、ー鬼門／広辞苑によれば／どうにもうまく行かない、苦手な方面や相手。これは比喩的な用法で、もともとは陰陽道で万事忌むべき方角。具体的には艮（うしととら）すなわち東北のこと。そこから鬼が出入りするという。今でも家を建てるとき、東北には玄関を避けることが多い。便所を配し、傍らに南天に木をうえるのがオーソドックス。南天は「難を転ずる」の語呂合わせ。ーとあったが、もう誰も信じてない。
