令和 ４年１１月
〔その１１３６〕 ■日本人は野蛮人？
今から６０年以上昔ある本に、日本人は生魚を食べるがヨーロッパなどの人々は生魚を食べない、だから日本人は野蛮人だ！、と。周囲を海に囲まれた日本では生食は当然だと当時思っていたが、それでもやはり野蛮人かもしれないと、いささかコンプレックスを感じていたものだ。しかし、その後日本食ブームが起こり、中でも寿司は世界的に人気食となった。寿司は生魚を食べる、なーんだ！うまいものは誰にでもうまい。我々日本人は野蛮人ではなかったとホッとした。
〔その１１３７〕 ■スリッパを履かない
わたしの水虫がどこからうつったかと考えれば、ほとんど外出しない私は、たぶん内科クリニックのスリッパからではないかと推測している。そこでそのクリニックではもうスリッパをはかないことにした。あるとき廊下を靴下のまま歩いていたら、そこの看護師から「スリッパ履いていいですよ！」と言われたとき、私は「水虫だからスリッパ履けません」といった。「それはどうも気を使ってくれてありがとうございますと」その看護師は言っていた。でも私は本心を言わなかった。
〔その１１３８〕 ■お通し
そろそろ熱燗が恋しい季節になった。以前、別の場所でも話したが、居酒屋へ行くとまず出される「お通し」の話。私は、このお通しという居酒屋の約束事が、大嫌いだ。なぜなら、客がもともと注文などしない品を、一方的に出して金をとる。私みたいに好き嫌いの激しい人間は、口に合わないものが多数ある。中でもニンニクの混ざったものは絶対食べられない。またマヨネーズもどうしても好きになれない。それらの混ざったものに金を出すのは勘弁してほしい。
〔その１１３９〕 ■財布が戻るわけ
最近ネットにー日本ではなぜ拾得物が戻ってくるのかーという表題で、以下の記事が載っていた。ー米ミシガン州立大学ロースクールの教授が行った社会実験によると、携帯と財布を合わせて東京では約９割が拾得物として届けられたが、ニューヨークでは６％ほどに留まるという結果が出ている。ーそして戻る理由としてー安全な社会環境は、幼少期からの教育、交番システム、そしてコミュニティからの視線に遺失物法ーなどと記されていた。世界はもっと世知辛い。
〔その１１４０〕 ■宇宙葬
９/８朝日夕刊に、宇宙葬をビジネス化する記事があった。要するに、遺骨を宇宙空間に飛ばして商売をするということ。それでも宇宙ゴミになってしまうという心配はない。なぜなら、宇宙へ飛ばした５～６年先には、大気圏に突入して消滅してしまうから。さて自分の遺骨がふわふわと地球上空を飛んで、その先消滅してしまうと想像したが、あまりいい気分にはなれなかった。私は、樹木葬でもかまわないと思っているが、海も空も嫌だ！。死んでも地に足をつけていたい。
