最近、冷凍餃子の店をはじめ、冷凍ラーメン、ソーセージ、ケーキ、冷凍中華料理などの無人販売店が増えている。しかしそこには自動販売機などの施設はなく、あくまでも個人の善意を信用しての金箱が別にあり、そこに客が買っただけの必要金額を入れるシステムである。
　当然ながら無人販売店は人件費削減になるから、買った客が全員間違いなく金を入れればこんないい商売はない。はたしてそんなシステムが通用するかと誰しもが思うであろう。
　案の定在庫と金銭が合わない事態が発生した。そこで店の者が４日間張り込みをして、防犯カメラに金を払わないで商品を持ち帰った男の客を見つけて警察に突き出した。警察はその男を窃盗の疑いで逮捕した。
　ここまでは予想された展開である。

　しかし、私は、ちょっと無人販売店のシステムに異議がある。
　このシステムあくまでも人間性善説に立っている。それは、人は悪いことはしないと決めつけているが、「出来心」ということもある。
　そこには最低防犯するべき努力が店側にないといけないのではないか。私に言わせれば、商品を持っていかれてもしょうがないとさえ思える。
　これからは外国人も増えてくると思うから、防犯意識はさらに強く持たなければならないと思えるのである。
　ただし、山の中などで農家が野菜などの無人販売をよく見受けるが、これはある程度ロスを覚悟で販売していると思われるので、これはこれで賛成である。

（完）
令和　５年　２月　１日　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　DOKKOU著