今年４月より「商品総額表示」が義務化された。
　それまでは本体価格のみでも許されたのだ。すなわち消費税を表示価格に記さないでもかまわなかったのだ。
　私はこのやり方に大変不満を持っていた。何しろ商品価格をいかに安く見せるかのため、９９９円とか１９８０円というように表示して、肝心の消費税は無視したようになっていたからだ。
　頭の悪い私は、本体価格９６５円などと記されていれば、消費税１０％を足してたぶん１０４０円から１０５０円ぐらいだろうぐらいにしか考えないで買い物をしていた。（実際には１０６１．５円）
　そんなわけだから今回の改正は大賛成である。だがまだ不満がある。それは商品本体価格の表示が、商品総額表示よりはるかに大きい場合が多い。
　それはまだ消費者目線で法改正したのではなく、生産者目線での改正である。まだ政府や生産者はどこかで消費者の目をごまかそうとしているように見える。
　はっきり言う、商品総額価格の表示が商品本体価格の表示より大きくしなければ、真の消費者に寄り添った政策とは言えない。大至急改善を願う。

　　

（完）

令和　３年　６月　１日　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　DOKKOU著