コロナの勢いが一向に止まらない。
　政府も地方自治体も医療従事者もマスコミも、いや国民そろってコロナ退治に躍起の努力をしている。にもかかわらずいまだに収束は見えない。実際もういい加減にしてくれと言いたくなる。
　
　どうして終息しないのかと（ワクチン接種は別にして）考えてみれば、国民全員が同じ意識を持っていないということが一つ上げられる。
　例えば、電車や公共施設に多人数が出入りしたり、５人以上の飲食は控えるようにと言っても言うことを聞かない人々がいたり、今年の神社仏閣の初もうでは控えてほしいとっても結構な人出があったりと、どうしてもコロナが喜びそうな人々が我が国にも結構いそうだ。

　一体コロナの喜びそうな人々はどのくらいいるのか。簡単には数字で表せないと思っていたのだが、先月の箱根駅伝でその数字がはっきりした。箱根駅伝の路上見学こそ不要不急のことである。絶対に見学したい（見学を許せる）人々はせいぜい大会関係者だけだ。
　実際大会関係者やマスコミもぜひテレビ見学をと叫んでいたが、にもかかわらず、今年の箱根駅伝の見学者は例年の１５％だったという。
　この１５％こそが、何を言っても言うことを聞かない岩盤無感覚者である。この人々の意識を変えること、行動変容をさせることの努力を徹底して行うことこそが、コロナ退治の最短距離ではないか。
　

（完）

令和　３年　２月　１日　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　DOKKOU著