ちょうど３週間ほど前、別居している息子（現在５０歳）から電話があった。
　電話の内容は「実は昨日、コロナの件で会社に保健所が来て調べられた」という。

　どういうわけかと問えば「自分の隣の席の部長がコロナで、ＰＣＲ検査で陽性反応が出て、即ホテルに２週間の滞在になった」のだと。そしてその部長の容態は熱が３８度ほどあるらしい。
　その部長は、同居の娘さんが百貨店勤めで、ＰＣＲ陽性反応だからそこからうつされたということらしい。

　ところで息子のその部長との接触を問えば、「普段ほとんどテレワークで、その日たまたまあったのだが、お互いマスク越しに１０分程度会話をした」と言っていた。
　そして保健所の見解は、その程度ならほとんど問題ないだろうということであった。

　その後息子も家族も今日まで幸いにしてまだ特別な症状はないから、特に問題にはならないだろうと思う。
　それより保健所は、この手の話が非常にたくさん舞い込んできて、現在どうにも捌ききれないと嘆いていたという。

　これだけ感染者が増えてくると、やはり他人事では済まされない。いつ何時どんな場所でうつされるかわからない。心して感染防止に努めたいと思う。
　　

（完）

令和　３年　３月　１日　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　DOKKOU著