プロ野球も後半戦、ペナントレースも山場を迎え、毎日楽しくテレビ観戦している。
　ところで、最近選手の行動に気になってしょうがないことがある。
　というのは、パリーグ西部ライオンズのホームランバッター山川穂高選手のホームラン後のパフォーマンスについてである。
　御存じの方も多いと思うが、山川選手はホームラン後自分のベンチ前でド派手な「どすこい！」パフォーマンスというやつをやって、ファンと共に大げさに喜んでいる。
　私はこのパフォーマンスがどうも気に食わない。なぜなら、ホームランを打った本人も山川選手のファンもそれでよいだろうが、打たれた対戦相手への思いやりにかけている。打たれた相手はがっかりしているし、試合を決めるような一発であればなおさらだ。
　もしアメリカＭＬＢでそんなパフォーマンスをすれば必ずや仕返しが来るはずだ。その仕返しとはビーンボル（死球）である。仮に打たれた本人がやらなくてもそのチームメイトがやる筈だ。

　それより以前からソフトバンクホークスの松田 宣浩選手も似たようなパフォーマンスをしていたが、これからもそんな選手が増えるのかもしれない。
　「サムライジャパン」とか「侍野球」とか称するのなら、対戦相手への思いやりを忘れてはならない、武士道の精神とはそういうものであったはず。
　監督やコーチの中にそれを教えるものが誰もいないのか。

令和　元年　８月　１日　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　DOKKOU著