最近、鴻池 祥肇（こうのいけ よしただ ）元防災担当大臣が森友学園の籠池夫妻に対して、自ら「私は彼らがこんにゃく（現金の隠語）らしきものを差し出して、これで何とかしてほしいと政治的依頼をしたので、無礼者！と言って追い返した」とマスコミに話をしていた。
　たぶん本人としては籠池氏などとは明らかに一線を引いていて、森友問題などには一切かかわりがないと言いたかったのだろう。そして自分は金で動くような人間ではないとも言いたかったのであろう。

　話変わって今村 雅弘 （いまむら まさひろ）.前復興大臣が、東日本大震災について「まだ東北 で良かった」などと述べ、度重なる失言により辞任した。
　この人も記者会見のなかで、記者の質問に対して「それは無礼じゃないか！そんな記者はここから出ていけ」とトランプ流に記者を名指しして敵対視していた。

　私はこの「無礼者！」「無礼じゃないか！」が非常に引っかかる。
　なぜならこの「無礼者」は、その昔武士が下位の武士や町人百姓に対し使った言葉だ。決して上位者に使う言葉ではない。
　その無礼者を上から目線で使う国会議員は、内心国民を下位者と位置付けるからの発言としか考えられない。それほど国会議員はえらいのか。そんなはずはない。国会議員は国民が雇った公僕ではないか。
　陳情などいろいろな人が国会議員にお願いしてことを有利に運ぼうとする輩が多く、ついては先生先生と崇め奉られ、いつの間にか増上慢になっているとしか思えない。
　最後に、

　　実ほど首を垂れる稲穂かな

　先生と呼ばれるほどのバカでなし

を忘れるな。

（完）

平成　２９年　８月　１日　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　DOKKOU著